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トランプ弾劾、米民主党は証人招致に固執 宙に浮く裁判日程

2020年01月10日(金)11時23分

 1月9日、米民主党は、共和党が主導権を握る議会上院でのトランプ大統領の弾劾裁判を巡り、あくまでも証人の招致をめざす方針を示した。写真は民主党のペロシ下院議長(2020年 ロイター/TOM BRENNER)

[ワシントン 9日 ロイター] - 米民主党は9日、共和党が主導権を握る議会上院でのトランプ大統領の弾劾裁判を巡り、あくまでも証人の招致をめざす方針を示した。しかし、上院共和党トップのマコネル院内総務は証人招致についての事前合意には応じない姿勢を鮮明にしており、弾劾裁判の日程は宙に浮いたままとなっている。

証人を呼ぶためには、上院(定数100)の過半数の賛成が必要だ。民主党のシューマー上院院内総務は、上院での採決で弾劾裁判の冒頭での証言が拒否されたとしても、ボルトン前大統領補佐官を含む4人の証人の招致を認めるよう共和党に要求すると述べた。

証人招致を巡る採決では、共和党の上院議員53人のうち4人が造反すれば民主党の要求が通ることになる。

民主党側の懸念は、新たな証人への質問をしないまま評決に持ち込まれ、トランプ氏「無罪」で早期に決着してしまう共和党の筋書き通りになる展開だ。

<民主党にとってもパンドラの箱>

ただ、承認招致は民主党にとってパンドラの箱を開けることになりかねない。民主党が過半数を占める下院は12月にウクライナ疑惑を巡る「権力乱用」と「議会妨害」でトランプ氏を弾劾訴追したが、トランプ氏は、証人を招致するのなら民主党のバイデン前副大統領やその子息であるハンター・バイデン氏らも証言すべきだとの考えを示している。トランプ氏はボルトン氏による証言を阻止する意向も示唆している。

民主党のペロシ下院議長は、まず上院が弾劾裁判をどのような条件で行うかを確認したいとして、下院で可決した弾劾条項を上院に送ることを留保している。このため、弾劾裁判をいつ実施できるか、日程はめどが立っていない。

「用意ができれば送付する。恐らくもうすぐだろう」とペロシ議長は記者会見で述べた。関係筋によると、マコネル上院院内総務は共和党の議員らに対し、早ければ10日も弾劾条項が送付されてくるとの見通しを示した。そうなれば来週にも弾劾裁判が開かれることになる。

米下院司法委員会が昨年末に可決したトランプ氏に対する弾劾条項は「権力乱用」と「議会妨害」の2つ。「権力乱用」は、トランプ氏がウクライナ政府に対し、軍事支援と首脳会談の引き換えに2020年の米大統領選の有力候補であるバイデン前副大統領に関する調査の開始を求めたとされる疑惑。「議会妨害」は下院の委員会による弾劾訴追調査への協力を拒否し、政府高官の証言や政府機関の資料提供などを妨げたというものだ。

トランプ氏は違法なことは全くしていないと主張。上院共和党にトランプ氏の罷免への支持を表明している議員はおらず、トランプ氏は無罪となる公算が大きい。

マコネル院内総務は、弾劾裁判が始まってから証人招致について検討すべきだとの考えで、十分な数の共和党上院議員がこの方針を支持しているという。

*内容を追加して再送します。

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