ニュース速報

ワールド

インド、600億ルピー規模の水不足対策 農業生産を支援

2019年12月25日(水)19時41分

 12月25日、インドのモディ首相は、農業が主産業の各州での水不足に対応する600億ルピー(8億4200万ドル)規模の対策に発表した。写真はニューデリーで飲料水の配布を受ける人々。7月1日撮影(2019年 ロイター/Anushree Fadnavis)

[ニューデリー 25日 ロイター] - インドのモディ首相は25日、農業が主産業の各州での水不足に対応する600億ルピー(8億4200万ドル)規模の対策に発表した。

世界2位の人口を抱えるインドは同国史上最悪の長期にわたる水不足に直面し、農業生産ひいては経済成長にも悪影響が及んでいる。

モディ首相は「水不足の影響は個人や家族だけにとどまらない。この危機はインドの発展にも影響を及ぼす」とし「新たなインドが危機のあらゆる側面に対処するための準備が必要だ」と述べた。

対策は、コメや小麦、砂糖などの生産地の州の水不足に対応する。

世界有数の農業国であるインドは、農業用水の約60%を地下水に頼っている。地下水をくみ上げるポンプの動力である電気の料金は政府の補助を受けているため、どんどん地下水がくみ上げられ、全国的に地下水量が減っている。

貧困層への飲料水供給、老朽化した灌漑(かんがい)設備の改修もモディ首相の対策の中核。

英慈善団体ウォーターエイドによると、インドでは全人口のおよそ12%、約1億6300万人は家の近くで浄水を手に入れられない。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:欧米小売、インフレ下でも有名人起用や価格

ビジネス

日経平均は4日ぶり反落、一時800円超安 利益確定

ビジネス

午後3時のドルは154円半ばへじり安、日銀利上げを

ワールド

イスラエル26年度国防予算、停戦にもかかわらず紛争
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 7
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 8
    「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発…
  • 9
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 10
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中