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トランプ米大統領、共和党議員にオバマケア改廃案への支持訴え

2017年03月22日(水)06時03分

 3月21日、トランプ米大統領は下院共和党議員に医療保険制度改革(オバマケア)の改廃法案への支持を訴えるとともに、法案を可決出来なければ2018年の中間選挙で有権者から罰せられると警告した(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン 21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、議会を訪れ、下院共和党議員に医療保険制度改革(オバマケア)の改廃法案への支持を訴えるとともに、法案を可決出来なければ2018年の中間選挙で有権者から罰せられると警告した。

ライアン下院議長は「トランプ大統領は極めて明確にした」とし、「われわれは約束をした。今は約束を実行に移す時期だ。約束を守らなければ対処するのはとても難しくなる」と語った。

共和党は上下両院の過半数議席を握っているが、オバマケア改廃案を巡っては、共和党の保守派は見直しが不十分と訴える一方で、穏健派は数百万人が保険を失うとして行き過ぎと主張しており、党内で意見が大きく割れている。

オバマケア改廃案はトランプ政権が立法化を目指す最初の法案で、共和党指導部が党内の意見取りまとめに苦慮する中、トランプ氏が掲げる税制改革や規制緩和など、市場が期待する重要法案の先行きは見通しづらい状況となった。米国株式市場ではトランプ大統領が成長支援に向けた法案をどの程度早期に実現できるのか懐疑的な見方が広がり、売りが加速。金融株をはじめ、トランプ氏が目指す減税や財政刺激策による恩恵を受けると思われるセクターが大きく下げた。

共和党指導部は早ければ23日にもオバマケア改廃案を下院の審議に持ち込みたい構えだが、民主党議員は結束して反対しており、法案可決には党内の反対票は20票程度しか許されない状況だ。

ロイター
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