ニュース速報
ビジネス

米3月ISM非製造業指数、54.0に低下 投入価格が約3年半ぶり高水準

2026年04月07日(火)02時51分

米ニューヨークのマンハッタン5番街。1月撮影。REUTERS/Angelina Katsanis/File Photo

[ワシ‌ントン 6日 ロイター] - 米供給‌管理協会(ISM)が6日発表した3月の非製造​業総合指数は54.0となり、2月の56.1から低下した。市場予想は55.0だった。⁠指数は50を上回ればサービ​ス部門の成長を示す。

イランとの戦争がインフレ圧力を高めていることを示す初期の兆候として、企業が投入資材に支払う価格を示す指数は2月の63.0から70.7に急上昇し、2022年10月以来、⁠約3年半ぶりの高水準となり、上昇幅は13年超ぶりの大きさとなった。

サプライヤーの納⁠品状​況を示す指数は53.9から56.2に上昇。50を超える数値は納品の遅延を示している。食品・飲料・たばこメーカーは「コンテナの遅延」を理由に挙げている。

新規受注指数は58.6から60.6へと上昇し、2年ぶりの高水準。しかし、輸出受注の伸びは大幅に⁠鈍化し、受注残の増加ペースも和ら‌いだ。

雇用は縮小し、指数は23年12月以来の低水準に落ち込ん⁠だ。

中東⁠紛争が2カ月目に突入する中、建設業から卸売業にいたる幅広い企業が、紛争が不確実性を一層高めていると指摘。ISMによると、小売業、農業・林業、行政を含む3業種が縮小し‌た。鉱業の一部の企業は「イラン紛争に​よる‌政情不安のため、⁠国際的な事業が減​少している」と述べた。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、プリシラ・ティアガモアティ氏は「サービス業はまだ拡大しているが、逆風が強まっている」と指摘。「雇‌用が軟化し、インフレ圧力が再燃しつつある中、今回のデータは物価上昇圧力が​高まる一方で成長が鈍化し⁠ていることを示唆している」とし、連邦準備理事会(FRB)は難しい舵取りを迫られると述べた。

今回の内容は、FRBが当面、​政策金利を据え置くとのエコノミストの見方を裏付ける形となった。紛争によるインフレの影響を踏まえ、FRBによる年内の利下げ観測は大幅に後退している。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア、黒海の石油施設に被害 ウクライナが無人機攻

ビジネス

中東戦争でインフレ加速・成長鈍化の恐れ、世界成長の

ワールド

トランプ氏、日本など名指しで非難 対イラン軍事作戦

ワールド

トランプ氏、イラン「一夜で壊滅」も 7日までの合意
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 4
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 5
    トランプ、イランに合意期限「米東部時間6日午前10時…
  • 6
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 7
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 8
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 9
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 10
    認知症検査をすり抜ける? 「物忘れ」よりも早く現れ…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 3
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中