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英金融・専門サービス部門、上位所得者の女性比率がコロナ禍前下回る

2024年05月27日(月)11時44分

27日に公表されたロンドン大学経済政治学部(LSE)の調査によると、英国の金融・専門サービス部門で上位所得者に女性が占める割合が新型コロナウイルス禍前より低下している。写真はロンドンで3月撮影(2024年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 27日 ロイター] - 27日に公表されたロンドン大学経済政治学部(LSE)の調査によると、英国の金融・専門サービス部門で上位所得者に女性が占める割合が新型コロナウイルス禍前より低下している。

調査は政府の四半期労働力調査に基づき実施。それによると、2020年第1・四半期から23年第2・四半期に同部門の上位所得者1%に女性が占めた割合は19.4%で、20年第1・四半期までの3年間の19.7%から低下した。

LSEのグレース・ローダン准教授は「金融・専門サービス部門で女性が最上級の役職に昇進していないことが、男女間賃金格差の大きな要因」と指摘。「後退したが驚いてはいない。状況改善には、多様性がビジネスにとって好ましいものという認識により大きくシフトすることが必要」と述べた。

ロイターが先月調査した21社の給与データによると、英大手金融機関の一部では女性の給与が男性を平均28.8%下回っている。

ただLSEの調査では、20年第1・四半期から23年第2・四半期の収入上位10%で見ると、女性比率は28.3%で、20年第1・四半期までの3年間を2.5%上回った。

ロイター
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