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JPモルガン指数採用予定のインド国債、足元で外国人購入が急増

2023年10月18日(水)13時41分

JPモルガンの新興国債券指数「GBI-EM」に組み入れられるインド国債は、足元で外国人投資家の購入規模が急増している。インドルピー紙幣、2013年6月撮影(2023年 ロイター/Vivek Prakash)

Dharamraj Dhutia

[ムンバイ 17日 ロイター] - JPモルガンの新興国債券指数「GBI-EM」に組み入れられるインド国債は、足元で外国人投資家の購入規模が急増している。

組み入れ対象は、非居住者が上限なしで購入可能な「完全アクセス可能ルート(FAR)」と呼ばれる枠組みに含まれる国債。JPモルガンは、これらの国債合計23銘柄について、来年6月からGBI-EMに採用を始めると表明している。

こうした中で9月22日からの3週間では、FAR国債の外国人購入は平均で毎週230億ルピー(2億7625万ドル)に達した。クリアリングコーポレーション・オブ・インディアのデータに基づくと、JPモルガンによる発表前までの年初来ペースの2倍以上だ。

最も買われたのは2033年償還で表面利率7.18%の10年債と、28年償還で表面利率7.06%の5年債。9月22日以降にそれぞれ約340億ルピーと250億ルピーが流入した。

ただ銀行関係者の間では、本格的な資金流入は実際に指数採用が始まってからになるとの見方が聞かれた。

BNPパリバ・インディアのグローバル市場責任者アシュトシュ・ティケカー氏は「指数採用に着目していた投資家の参入に伴う資金流入が起きている。しかし少なくとも近い将来は、このペースは続かないかもしれない。国際的な投資家は中東の紛争がどうなるか、そしてそれが原油価格にどう影響するか見極めるだろう」と述べた。

スタンダード・チャータード銀行の中国を除くアジア金利戦略・フロー戦略責任者ナガラジ・クルカルニ氏は、今からJPモルガンの指数組み入れプロセスが完了する25年序盤までの間に、総額200億-250億ルピー前後の流入が見込まれるものの、流入が加速するのは組み入れ完了が近づいてからになりそうだと予想した。

ロイター
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