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ステランティス、カナダEV電池工場の建設再開 当局が補助金増額
米欧系自動車メーカー、ステランティスと韓国LGエナジー・ソリューション(LGES)は、カナダのオンタリオ州で計画する電気自動車(EV)用バッテリー工場について、連邦・州政府が補助金を増額したことを受けて建設を再開する。写真は、ステランティスのロゴ。2022年2月23日にパリ近郊で撮影。(2023年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
[5日 ロイター] - 米欧系自動車メーカー、ステランティスと韓国LGエナジー・ソリューション(LGES)は、カナダのオンタリオ州で計画する電気自動車(EV)用バッテリー工場について、連邦・州政府が補助金を増額したことを受けて建設を再開する。
両社は5日、オンタリオ州ウィンザーの工場で2024年にバッテリー生産を開始すると発表。約2500人の新規雇用を創出し、45ギガワット時以上の年間生産能力を目指すとした。
両社はカナダ当局に対し、昨年8月に米国で成立した大規模なクリーン技術振興策を含むインフレ抑制法(IRA)と同等の支援を要求し、5月に建設を停止していた。
ステランティスの北米担当最高執行責任者(COO)マーク・スチュワート氏は、連邦・州当局がIRAと競争条件を公平にするという約束を果たしたことをうれしく思うと述べた。
具体的な支援額は明かされていない。
カナダのシャンパーニュ産業相とフリーランド財務相は連名で文書を出し、同工場の建設が「カナダの自動車や関連部門で数千人の雇用を創出・保護し、世界のEV供給網におけるカナダの主導的地位を一段と強固にする」と述べ、期待感を示した。