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FRB当局者らへの金融取引巡る規定、改善の余地=内部監視部門

2023年05月02日(火)07時21分

米連邦準備理事会(FRB)内部の監視部門は1日に公表した報告書で、FRB当局者や上級スタッフを対象に昨年導入された金融取引を巡る規定について、さらなる改善が可能という認識を示した。2022年1月撮影(2023年 ロイター/Joshua Roberts)

[1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)内部の監視部門は1日に公表した報告書で、FRB当局者や上級スタッフを対象に昨年導入された金融取引を巡る規定について、さらなる改善が可能という認識を示した。

FRBの監察総監室(OIG)が公表した4月26日付の報告書は、より多くのスタッフを規定の対象とできるほか、情報開示報告書の提出、報告書の検証、違反に対する措置実施のプロセス一元化においてさらに多くの取り組みが可能と指摘した。

FRB理事会はOIGの所見の多くに賛同を示し、勧告を満たすための日程と工程を提示。パウエルFRB議長は報告書の中で「取引・投資政策の有効性を確保する必要性を真剣に受け止めており、前向きにOIGの勧告に対処する」とした。

FRBは勧告を受け、当局者やスタッフが開示した情報が正確かどうかを検証するシステムを来年第2・四半期までに導入する予定だと表明。ただ、報告書によると、FRBの一部ではこのプロセスの負担が大きいとして、必要性を疑問視する見方も出ている。

FRBは取引方針の違反への対処などについて、年末までに草案を提示する。

ロイター
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