ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、FRB年内利上げあと1回との見通しで

2023年03月23日(木)06時04分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。米連邦準備理事会(FRB)が22日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内に少なくともあと1回25bpの追加利上げを行う見通しを示したことで、利上げの最初の停止点を示唆したと受け止められた。(2023年 ロイター/Rick Wilking)

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。米連邦準備理事会(FRB)が22日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内に少なくともあと1回25bpの追加利上げを行う見通しを示したことで、利上げの最初の停止点を示唆したと受け止められた。

ドル指数は0.63%安の102.500、ユーロ/ドルは0.87%高の1.0861ドルとなった。

ドル/円は0.82%安。

米シリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャーバンクの破綻を受け、この日のFOMC声明では「進行中の利上げ」が適切との表現が削除された。この文言は、FRBが2022年3月16日に利上げサイクル開始を決定して以来、全ての声明に含まれていた。

ウェルズ・ファーゴのアナリストはリサーチノートで、FRBの「ハト派的な利上げ」は、銀行の流動性問題が食い止められることを前提に、今後数日から数週間、ドル下落を意味すると述べた。

英ポンドは1.2268ドルと、0.41%上昇した。要因となったのは予想を上回る英インフレ率だった。

英国立統計局(ONS)が22日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比10.4%上昇し、伸び率が前月の10.1%から予想外に拡大した。これを受けて市場では利上げ観測が強まっている。

オーストラリアドルは0.29%上昇し0.669米ドル、ニュージーランドドルは0.57%上昇し0.623米ドルだった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.5%下落し2万7488.00ドル。

ドル/円 NY終値 131.44/131.47

始値 132.81

高値 133.00

安値 131.01

ユーロ/ドル NY終値 1.0855/1.0859

始値 1.0791

高値 1.0912

安値 1.0776

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ECB総裁の後任、理事会メンバーなら資格ある=独連

ビジネス

欧州委、グーグルの調査開始 検索サービスで不公正な

ワールド

米、中南米からの一部輸入品で関税撤廃 コーヒーなど

ワールド

米上院民主党、対中輸出規制を一時停止したトランプ政
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 5
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 6
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 10
    「ゴミみたいな感触...」タイタニック博物館で「ある…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中