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英中銀、国債売却の運用ルール発表 最低応札価格を設定へ

9月1日、イングランド銀行(英中央銀行、写真)は、保有国債の売却に適用する運用ルールを発表した。今月の金融政策委員会で最終承認する。8月撮影(2022年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 1日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は1日、保有国債の売却に適用する運用ルールを発表した。今月の金融政策委員会で最終承認する。
8月4日に検討事項として発表した通り、入札で受け入れる最低価格を設定する。入札結果の公表前に入札を中止する権利も保有する。
市場ではインフレの進行を背景に英国債の価格が下落。過去1カ月で市場のボラティリティーが高まっているが、中銀は市場が大規模な混乱に陥った場合にのみ、国債売却を停止する意向を示している。
英中銀は最低応札価格の設定について「入札で需要が弱い場合に供給量を減らす対応を取ることができる水準に設定される」と述べた。
国債の売却規模は四半期当たり約100億ポンドとなる見通し。
入札は、3─7年、7─20年、20年超の満期で分け2週間ごとに行う。
英中銀は2009年3月に開始した国債買い入れで計8750億ポンドを購入。2月に満期償還金の再投資を停止し、現在の残高は8440億ポンドとなっている。
英中銀は、積極的な売却と満期償還で今後12カ月で保有を800億ポンド削減すると見込む。
入札は、金融政策委の最終承認を経て今月下旬に開始される予定。
英国債売却と並行して、新たに週1回、期間7日の短期レポを実施する。これに伴いインデックス長期レポ(ILTR)の最上級担保の最低スプレッドをゼロから3ベーシスポイント(bp)に引き上げる。