ニュース速報

ビジネス

アルケゴス問題は大変残念、教訓の洗い出しが必要=金融庁長官

2021年06月14日(月)17時00分

 6月14日、金融庁の氷見野良三長官は、米投資会社アルケゴスを巡る巨額損失問題について、リーマン危機以降にさまざまな規制改革を進めたにもかかわらずリスク管理の基本のようなことで大規模な損失事例が発生し、大変残念だと述べた。アルケゴスが入ったビル、ニューヨークで3月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

[東京 14日 ロイター] - 金融庁の氷見野良三長官は14日、米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントをめぐる巨額損失問題について、リーマン危機以降にさまざまな規制改革を進めたにもかかわらず、リスク管理の基本のようなことで大規模な損失事例が発生し、大変残念だと述べた。

金融システム不安には発展しなかったものの、教訓の洗い出しが必要だとの認識を示した。

時事通信社が開催した金融懇話会で講演後、質問に応えた。氷見野長官はアルケゴス問題について、プライムブローカーのリスク管理、ファミリーオフィスの透明性や規制のあり方、デリバティブ市場の改革余地の3つの論点を指摘。自身が議長を務める金融安定理事会の規制監督常設委員会でも議論は始めているが、まだ関係各国の当局で事実関係の究明をしている段階だと述べた。

氷見野長官は、地域経済がコロナ後の成長に向かうには地域金融機関の役割が重要で、地域金融機関が強い経営基盤を持っていることが必要だと指摘。経営基盤強化のため、地域金融機関の再編も「有力な選択肢の1つだ」と述べた。

日銀の特別当座預金制度、金融庁が打ち出した資金交付制度、地銀統合時の独占禁止法の適用除外がいずれも時限措置であることを挙げ、「収益の拡大策であれ、コストカットであれ、統合再編であれ、時間軸を意識して腹を決めて取り組んでほしいというのは3つの制度に共通しているのではないか」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

AI懸念が米金融株にも波及、資産運用新興の新ツール

ビジネス

MSCI銘柄入れ替え、日本はイビデンなど2銘柄を新

ワールド

米財務省、ベネズエラ石油・ガス探査・生産へライセン

ビジネス

パラマウント、WBD買収条件引き上げ 違約金など負
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 2
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 5
    崖が住居の目の前まで迫り、住宅が傾く...シチリア島…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 8
    衆院選で吹き荒れた「サナエ旋風」を海外有識者たち…
  • 9
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 10
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 5
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中