ニュース速報

ビジネス

東芝の非上場化に引き続き関心、18日付のCVC書面が明らかに

2021年04月21日(水)10時30分

英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズが東芝に宛てた18日付の書面で、引き続き非上場化に向けて関心があることを伝えていたことが明らかになった。写真は、東芝社長に復帰した綱川氏。2017年8月10日に撮影。(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 21日 ロイター] - 英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズが東芝に宛てた18日付の書面で、引き続き非上場化に向けて関心があることを伝えていたことが明らかになった。ロイターが書面を閲覧した。

書面の中でCVCは、買収提案は東芝取締役会と経営陣の全面的な支持が前提だとし、「取締役会の同意がないまま株式公開買い付け(TOB)は実施しない」と説明。東芝経営陣が一部変わり、株主との対話を優先する姿勢を示していることから、「株式の非公開化が経営陣と取締役会の戦略に合うものかどうか、東芝側の説明を待つ」としている。

東芝は20日、同書面を受け取ったことを発表したした上で、具体的な詳細が記載されておらず、CVCからの買収初期提案は「評価不可能」との声明を出していた。[4N2MD2JC]

東芝関係者はロイターに対し、書面はCVCが買収提案を断念したことを意味していると説明。提案は東芝から要請したものではなかったとした。

しかし、CVCは書面の中で、東芝の潜在能力を評価していると指摘。16日に開いた社内の投資委員会で提案が承認されていたことを明らかにした上で、「東芝の非上場化を支持し続ける」と表明した。

CVCの書面について、東芝の広報担当者は、「具体的かつ実現可能性のある提案がなされた場合には、取締役会として真摯に検討する」と述べた。

(山崎牧子、久保信博 編集 橋本浩)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、ガリウムやゲルマニウムの対米輸出禁止措置を停

ワールド

米主要空港で数千便が遅延、欠航増加 政府閉鎖の影響

ビジネス

中国10月PPI下落縮小、CPI上昇に転換 デフレ

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 9
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中