ニュース速報

ビジネス

シティグループ、中国の投資銀行業務を拡大へ=関係筋

2021年04月19日(月)20時07分

関係筋によると、米シティグループは中国で投資銀行業務を拡大する計画だ。上海の金融街で3月撮影。(2021年 ロイター/Aly Song)

[香港 19日 ロイター] - 関係筋によると、米シティグループは中国で投資銀行業務を拡大する計画だ。引き受け、セールス&トレーディング、先物取引部門を6月末までに設立するため、近く規制当局に申請する方針という。

同社は先週、中国本土など13市場のリテールバンキング資産を売却する方針を表明した。

投資銀行業務の拡大に伴い、既存の従業員と新規採用で約100人の雇用を確保する可能性があるという。

シティグループはコメントを控えた。

華福証券のアナリストは、シティの動きについて「中国の対外開放という大きな流れを反映したものであり、国内の証券会社は海外勢との競争に本格的に備えなければならない」と指摘。海外勢にとって中国市場には大きな潜在力があるが、市場シェアを獲得するには時間がかかるだろうとの見方を示した。

引受業務が認可されれば、上海証券取引所の科創板(スター・マーケット)など、急成長している中国本土の新規株式公開(IPO)市場に参入することが可能になる。

リフィニティブのデータによると、上海証券取引所のメインボード、科創板、深セン証券取引所の創業板(チャイネクスト)では、今年第1・四半期に総額89億ドルのIPOが実施された。

科創板のIPOでは、引き受け主幹事が2-5%の株式を購入し、2年間保有する必要がある。これが海外勢に参入を思いとどまらせる要因となっており、国内大手が圧倒的なシェアを握っている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

オープンAI、組織再編でマイクロソフトと合意 株式

ワールド

イスラエル軍がガザ空爆、20人超死亡か 米副大統領

ビジネス

エヌビディア、米エネ省向けスパコン構築へ AIチッ

ビジネス

トランプ・メディア、予測市場事業に参入へ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」にSNS震撼、誰もが恐れる「その正体」とは?
  • 2
    コレがなければ「進次郎が首相」?...高市早苗を総理に押し上げた「2つの要因」、流れを変えたカーク「参政党演説」
  • 3
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大ショック...ネットでは「ラッキーでは?」の声
  • 4
    楽器演奏が「脳の健康」を保つ...高齢期の記憶力維持…
  • 5
    「ランナーズハイ」から覚めたイスラエルが直面する…
  • 6
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 7
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 8
    「何これ?...」家の天井から生えてきた「奇妙な塊」…
  • 9
    「死んだゴキブリの上に...」新居に引っ越してきた住…
  • 10
    リチウムイオンバッテリー火災で国家クラウドが炎上─…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中