ニュース速報

ビジネス

前場の日経平均は反落、一時2万9000円割れ 値がさ株売り響く

2021年03月04日(木)11時58分

 3月4日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比554円69銭安の2万9004円41銭となり、反落した。都内で月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 4日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比554円69銭安の2万9004円41銭となり、反落した。値がさのハイテク株や半導体関連株の下落が響き、日経平均は一時、4営業日ぶりに2万9000円を下回った。

前日の米株市場では米長期金利の上昇に伴う割高感からハイテク株が軟調に推移、日本株市場もその流れを引き継いだ。

市場からは「ここまで日経平均は上昇基調をたどってきた分、調整が必要な段階だろう。米長期金利の動向をにらみながら、不安定な相場環境はしばらく続くとみている。目先は手掛かり材料に乏しいが、国内の新型コロナの感染者数や菅政権の支持率など、引き続き注視が必要だ」(いちよし証券・投資情報部の銘柄情報課課長、及川敬司氏)との声が聞かれた。

足元ではハイテク株で売りが先行する一方、景気敏感株を物色する動きもみられ、「景気敏感株が堅調に推移すれば(日経平均の)下落は限定的とみており、相場を下支えするか見極めたい」(国内証券)という。

TOPIXは1.26%安。東証一部の売買代金は1兆2479億円。東証33業種中、海運業、不動産業、水産・農林業、その他金融業の4業種以外は値下がり。非鉄金属、情報・通信業、その他製品、電気機器などが値下がり率上位に入った。

個別では、ファーストリテイリングが4.1%安とさえない。傘下のユニクロとジーユーが12日から全商品を一律約9%値下げすることを受け、売りが先行。日経平均を150円ほど押し下げる要因となった。

また、ソフトバンクグループは5.4%安となり、日経平均を120円ほど押し下げた。同社のビジョン・ファンドが出資する英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルが、事業と運用資産の大部分を売却するために交渉を進めていると明らかにしたことが嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がり377銘柄に対し、値下がりが1724銘柄、変わらずが91銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア軍機2機がリトアニア領空侵犯、NATO戦闘機

ワールド

米中首脳会談、30日に韓国で トランプ氏「皆が満足

ワールド

米政府、アラスカ野生生物保護区内の資源開発再開で具

ワールド

EU首脳、ウクライナ財政支援で合意 ロシア資産の活
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 2
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 3
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 4
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 5
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 6
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 7
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月2…
  • 8
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 9
    「石炭の時代は終わった」南アジア4カ国で進む、知ら…
  • 10
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 10
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中