イタリア首相が辞表提出、大統領は27日に主要政党と協議へ

　イタリアのコンテ首相は２６日、閣議を開催し辞任する意向を表明、マッタレラ大統領に辞表を提出した。議会で演説する首相。１９日撮影（２０２１年　ロイター／Yara Nardi）

［ローマ　２６日　ロイター］ - イタリアのコンテ首相は２６日、閣議を開催し辞任する意向を表明、マッタレラ大統領に辞表を提出した。大統領は２７日に主要政党の党首らと今後の政局について協議する見通しとなった。

コンテ氏に十分な支持が集まるとマッタレラ氏が考えれば、コンテ氏は数日の猶予を与えられ新内閣の組閣を目指すことになる。これまでに左派の五つ星運動（Ｍ５Ｓ）や中道左派の民主党（ＰＤ）がコンテ氏への支持を表明している。

民主党のセラッキアーニ副書記長はイタリア放送協会（ＲＡＩ）に対し「コンテ氏が核となり、政府の行動の幅を広げて再出発すべきだ」と語った。

コンテ氏が組閣に失敗すれば、マッタレラ氏は別の候補を見つける必要がある。新政権が発足できなければ議会を解散して２年前倒しで総選挙を行うことになる。

コリエーレ・デラ・セラ紙が先週末に発表した世論調査によると、コンテ氏の支持率は５６％と、２位の候補を約２０％ポイント引き離して首位の座を保っている。

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