ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは104円前半、国内勢の売りに押される FRBは新指針公表へ

2020年11月26日(木)15時19分

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の104円前半。ドルは国内勢の売りに押されて104.26円まで下落し、その後の反発力は弱かった。写真は米ドル紙幣、2009年11月撮影(2020年 ロイター/Rick Wilking)

[東京 26日 ロイター] -

ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円

午後3時現在 104.34/36 1.1924/28 124.44/48

午前9時現在 104.39/41 1.1914/18 124.39/43

NY午後5時 104.45/48 1.1913/16 124.43/47

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の104円前半。ドルは国内勢の売りに押されて104.26円まで下落し、その後の反発力は弱かった。昨日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を経て、市場では、米長期金利が比較的低位で安定するとの見方が広がる中、ドルはじり安の展開となった。

きょうはスポット取引の決済が月末となる月末応当日のため、午前の取引では国内勢の売買が目立った。ドルは正午頃に104.26円まで下落し米国市場の安値と面合わせした。

「足元ではリスクオンでもオフでもドルが売られやすくなっている。(米国で)低金利が続くとの見通しを背景に、根強いドル先安観があるようだ」(外為アナリスト)との意見が聞かれた。

米連邦準備理事会(FRB)が25日に公表した11月のFOMC議事要旨では、大半の参加者が、資産の購入ペースや構成を経済状況に関連付けるフォワード・ガイダンスに移行するべきとの見解を示した。また、期間や年限などを含む新たなガイダンスを近く示す可能性があることが分かった。

新たな指針では、資産購入を縮小する際の具体的な条件が示される可能性がある。

「指針は、緩和継続と引き締め両方に備えるものだが、市場では、指針が導入されれば緩和継続がしやすくなると解釈され、議事要旨公表後は米長期金利が低下した」(外国銀)という。

米10年国債利回りは25日に0.90%から0.8550%まで低下している。

コロナワクチンの実用化が取り沙汰され世界の株価が上昇する中でも、経済の正常化後に必要となる金融緩和の巻き戻しについて今から真剣に討議する中銀は少ない。

これは、コロナ禍の主要国では、金融政策が財政政策の一環となって、中央銀行が国債拡大を購入することで、事実上、財政赤字のファイナンスを担う構図になっているためだ。

一方、過去最高値に迫っていたビットコインは一時1万7200ドル台と急落した。感謝祭前の利益確定売りが背景とみられる。

ビットコインは25日に一時1万9490ドルと、2017年12月17日に付けた過去最高値1万9666ドルに迫っていた。

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

欧州・ウクライナの米提案修正、和平の可能性高めず=

ワールド

ウクライナ協議は「生産的」、ウィットコフ米特使が評

ビジネス

米クリーブランド連銀総裁、今後数カ月の金利据え置き

ビジネス

再送-〔アングル〕日銀、追加利上げへ慎重に時機探る
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 7
    米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊…
  • 8
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 9
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中