ニュース速報

ビジネス

三井物産、コロナの収益下押しは当初見込み比3割減 市況改善など

2020年10月30日(金)15時48分

 三井物産は30日、新型コロナウイルスによる2021年3月期(国際会計基準)の下押し影響は、当初予想の2000億円に対して1400億円と、3割減になるとの見通しを示した。写真は2018年1月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 30日 ロイター] - 三井物産は30日、新型コロナウイルスによる2021年3月期(国際会計基準)の下押し影響は、当初予想の2000億円に対して1400億円と、3割減になるとの見通しを示した。市況の改善や自動車販売の回復が想定よりも早いことなどが寄与している。

同社は当初、4―6月期を底とし、7―9月期は徐々に戻り、下期は正常化するとの見通しを示していた。実際は、7―9月期の戻りのペースは想定よりも少し早かったものの、欧米で新型コロナの再流行が見られていることなどから、内田貴和CFOは「10月以降も一定の影響が残る。経済の停滞が懸念される」と述べた。

2021年3月期(国際会計基準)の連結純利益見通しは1800億円(前年比54.0%減)に据え置いた。事業環境変化の激しい金属資源・エネルギー、機械・インフラを中心に既存事業の再評価とポートフォリオレビューを今後も集中的に実施し、「対応に伴う一過性損益の可能性も否めない。減損や撤退、売却などがあるかもしれない」ことを据え置きの理由の一つに挙げた。

20年4―9月期の売上高に当たる連結収益は3兆0436億円(前年同期比10.8%減)、純利益は1100億円(同53.0%減)となった。原油・ガス・石炭価格の下落を主因として減益となったが、市況が堅調な鉄鉱石事業やトレーディング事業などが貢献し、「計画対比では堅調に進捗した」という。

日本の商社に投資しているウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイについては「対話によって持続可能性や成長戦略を説明し、信頼関係を構築する」とした上で、協業の可能性については「何が何でも協業ありきではなく、中長期的にお互いの利益になる機会があれば検討していきたい」と述べた。

(清水律子)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

1月米雇用、13万人増と予想大幅に上回る 失業率4

ワールド

テキサス州空港に10日間離着陸禁止、「特別な安全上

ビジネス

中国、仏の対中関税提言に反発 対抗措置示唆

ワールド

ハイネケン、最大6000人削減へ ビール需要低迷
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    崖が住居の目の前まで迫り、住宅が傾く...シチリア島…
  • 7
    一体なぜ? 中国でハリー・ポッターの「あの悪役」が…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 10
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中