ニュース速報

ビジネス

イケアのモール運営会社、店舗増設計画は健在 来店客は回復

2020年10月29日(木)14時35分

 10月29日、スウェーデン家具大手イケアのショッピングモール運営会社は、拡大計画は依然継続中と明らかにした。写真は、同社が武漢で運営するショッピングモール。提供写真(2020年 ロイター/Ingka Centres)

[ストックホルム 29日 ロイター] - スウェーデン家具大手イケアのショッピングモール運営会社は、拡大計画は依然継続中と明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大抑制のためのロックダウン(都市封鎖)で閉鎖を余儀なくされていたが、封鎖の解除で顧客が速やかに戻っているという。

欧州、ロシア、中国に45店舗のモールを展開し、2021年に米国進出を計画しているインカ・センターズは、8月までの1年間の来店者数は約4分の1減少し、テナントの売り上げは16%減の54億ユーロ(64億ドル)になったと明らかにした。

インカのマネジングディレクター、Gerard Groener氏はロイターに、「これまでの状況を踏まえると、今年の業績は堅実だったといえる。新型コロナ感染の流行はまだ終っておらず、短期的にはさらに困難に直面する公算が大きい。しかし、われわれは対応する体制ができていると考えている」と述べた。

同社は電子メールで、今会計年度のテナント入居率は95%で安定しているとし、Groener氏は今後数年間に店舗を倍増させる計画は継続中と述べた。

このほか同社は、デジタル化と消費者の行動変化に対応して郊外から都市部の小規模店舗へと焦点を移し、40都市で用地を探しているという。

Groener氏は、「いわゆるニューノーマルがどんな形になるにせよ、小売りと娯楽は適応可能だ。人間社会は交流するようにできている」と述べた。

顧客のオンラインシフトが増える中、多くの小売チェーンは全体の実店舗数削減を模索している。しかしインカによると、同社が運営するモールでアディダス、H&M、インディテックス傘下のザラなどのブランドが今年店舗を拡大しており、全体で500店舗前後が開設されている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社

ワールド

インド・カシミール地方の警察署で爆発、9人死亡・2

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中