ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは104円後半、人民元の反落で下げ一服

2020年10月22日(木)15時34分

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル高/円安の104円後半。オフショア人民元が反落に転じたことで、前日からのドル安の流れはとりあえず一服した。写真は100元紙幣と携帯電話に表示されたデジタル人民元の公式アプリ。2020年10月16日に撮影。(2020年 ロイター/Florence Lo)

[東京 22日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 104.65/67 1.1845/49 123.99/03

午前9時現在 104.67/69 1.1850/54 124.05/09

NY午後5時 104.56/59 1.1861/65 124.02/06

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル高/円安の104円後半。久々の104円台となったことで、午前の取引では国内勢の買いがドルの下値を支えた。さらに、オフショア人民元が反落に転じたことで、前日からのドル安の流れはとりあえず一服した。

ドルは朝方に104.55円と安値を付けた後、国内勢を中心に買い進まれ正午に向けて104.75円まで上昇した。連騰していたオフショア人民元は反落に転じ、対人民元でのドル高がドル/円の続落を食い止めるのに一役買った。

オフショア人民元は現在、1ドル=6.65元半ば。人民元の対ドル基準値は1ドル=6.6556元と2018年7月11日以来の元高水準に設定されたが、外為市場では人民元が売られた。

きょうの人民元安について市場では「オフショア人民元は7営業日に渡って連騰した上、昨日は6.6275元と2年3カ月ぶり高値まで上昇した。さすがに買われ過ぎた感が市場参加者の間で広がっている」(外為アナリスト)という。

前日はアジア時間にユーロと人民元が上昇しドルが売られ、欧米時間には英ポンドが急騰してドルが売られ、ドルは全面安となった。しかし、きょうは人民元が反落、ユーロや英ポンドも前日の高値から小幅に反落しており、ドル安は小休止となった。

もっとも「市場は依然不安定。為替相場は株や米金利を完全に無視して動いており、ドルもこの先どっちに転ぶか分からない」(前出のアナリスト)との声も聞かれる。

きょう(日本時間明日午前)は米大統領候補による討論会が予定されている。討論会の実行委員会によると、双方が相手の話を妨害した第1回討論会の混乱を教訓に、今回は各テーマの冒頭2分間は相手候補のマイクは消音に設定される。

海外市場で急騰したポンドは137円半ばと高値圏で底堅さを保った。英国と欧州連合(EU)は、現地時間きょう午後から離脱交渉の集中協議を開始する。「関連ニュースで再び大きな値動きが発生する可能性がある」(外国銀)という。

対ドルで英ポンドは現在1.31ドル前半。前日は一時1.3177ドル付近まで上昇し、ほぼ2カ月ぶりの高値を付けた。

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米GDP、第3四半期速報値は4.3%増 予想上回る

ビジネス

米CB消費者信頼感、12月は予想下回る 雇用・所得

ワールド

トランプ氏「同意しない者はFRB議長にせず」、就任

ワールド

イスラエルのガザ再入植計画、国防相が示唆後に否定
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 5
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 8
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    楽しい自撮り動画から一転...女性が「凶暴な大型動物…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中