ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは105円半ば、株価の手がかり失い取引が低迷

2020年10月01日(木)16時09分

 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の105円半ば。写真は100ドル紙幣、2009年11月撮影(2020年 ロイター/Rick Wilking)

[東京 1日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 105.49/51 1.1746/50 123.93/97

午前9時現在 105.44/46 1.1721/25 123.60/64

NY午後5時 105.45/48 1.1718/22 123.56/60

午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の105円半ば。この日は、中国・香港市場が休場だったほか、東証のシステム障害の影響で、株価を手掛かりに取引を行う個人投資家や、株式と為替を連携させた取引を行うAI(人工知能)が休止状態なった。東京市場の流動性は一段と低下し、ドルは方向感に乏しい値動きに終始した。

朝方の取引では実需による期初のドル買いが先行し、ドルは仲値直前に105.55円まで上値を伸ばしたが、買い一巡後は小幅に反落した。

東京証券取引所は1日、システム障害が発生し、全銘柄の売買を終日停止すると発表した。東証では、原因は株式取引システムの「アローヘッド」のハードの故障で、不正アクセスの可能性はないとした。

また、明日以降正常な売買ができるように対応を行うとしている。

この日は欧州通貨が堅調だった。

ユーロは1.17ドル半ば、英ポンドは1.29ドル半ばと、それぞれ10日ぶり高値圏での取引となっている。

欧州通貨は前日、月末・期末の実需のフローを受けて上昇したが、きょうは買い材料もない中で上昇。市場では、前日の米大統領候補による第1回テレビ討論会が「ひどい内容だったので、ドルロングの圧縮を促した」(外国銀)ことの波及効果との指摘もあった。

今夜には、米新規失業保険申請件数が予定されているが、最近の外為市場では、週次で発表される同データ後にドル安が進行したことが何度かあり、今回も警戒されている。

9月24日に発表された同件数は87万件と予想の84万人を上回った。

2日に発表予定の9月の米雇用統計にも関心が注がれている。

米労働省によると、雇用統計では「病気・休暇・その他の理由で休職している」と答えると、就業者とみなされるが、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、今年4月の調査から「その他の理由」を選択している人が急増している。

「これらの労働者を失業者とみなすと、失業率は約3%上乗せされる」(在米エコノミスト)との指摘もある。

8月の失業率は8.4%だったが、実際は見かけより悪化している可能性が高い。

米雇用市場の悪化は「大統領選の行方にも少なからぬ影響を及ぼす」(前出のエコノミスト)とみられるが、現職のトランプ氏に不利に働くのか、同氏の「粗野な発言が、失業者らに不満のはけ口を提供することになるのか、分からない」(同)という。

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも

ビジネス

米バークシャー、アルファベット株43億ドル取得 ア

ワールド

焦点:社会の「自由化」進むイラン、水面下で反体制派
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 5
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 8
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中