ニュース速報

ビジネス

IMM通貨先物、ドル売り越しが9年ぶり高水準

2020年08月02日(日)10時05分

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(7月28日までの週)に基づくロイターの算出によると、ドルの主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する売り越し額は4週連続で増加し2011年8月以来、9年ぶりの高水準となった。

ドルの主要6通貨に対する売り越し額は242億7000万ドル。前週は188億1000万ドルだった。

対象通貨にニュージーランドドル、メキシコペソ、ブラジルレアル、ロシアルーブルを含めたドルの売り越し額は245億3000万ドル。前週の193億7000万ドルから増加し2018年4月以来の高水準となった。

ユーロは過去最高の買い越し。15万7559枚の買い越しだった。

ドルは実質ゼロ金利や米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和を背景にここ数カ月軟調でドル指数は3月に付けた年初来高値から約10%下げている。

ゴールドマン・サックスは31日付のリサーチノートで「実質金利の低下とリスク資産の上昇がここ数カ月、市場に強い影響を与えており、それがドル売りにつながったとみられる」と述べた。

一方、ユーロは、欧州連合(EU)が先月新型コロナ復興基金設立で合意したことを受け、上昇基調。欧州諸国がロックダウンを実施した3月に付けた安値から対ドルで12%上昇している。

CFTCが発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組は以下の通り。

円 7月28日終了週 前週 コード

ロング 62,924 50,854

ショート 34,417 31,547

ネット 28,507 19,307

ユーロ 7月28日終了週 前週 コード

ロング 242,127 204,185

ショート 84,568 79,138

ネット 157,559 125,047

ポンド 7月28日終了週 前週 コード

ロング 39,329 46,230

ショート 64,738 61,310

ネット -25,409 -15,080

スイスフラン 7月28日終了週 前週 コード

ロング 17,654 17,761

ショート 9,212 10,382

ネット 8,442 7,379

カナダドル 7月28日終了週 前週 コード

ロング 32,105 34,284

ショート 44,601 50,982

ネット -12,496 -16,698

豪ドル 7月28日終了週 前週 コード

ロング 42,402 41,778

ショート 47,414 41,983

ネット -5,012 -205

メキシコペソ 7月28日終了週 前週 コード

ロング 51,851 49,461

ショート 40,987 39,613

ネット 10,864 9,848

ニュージーランドドル 7月28日終了週 前週 コード

ロング 17,383 19,597

ショート 18,228 17,122

ネット -845 2,475

*詳細は以下をご覧ください。

http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

エヌビディアが独禁法違反、中国当局が指摘 調査継続

ビジネス

無秩序な価格競争抑制し旧式設備の秩序ある撤廃を、習

ワールド

米中閣僚協議2日目、TikTok巡り協議継続 安保

ビジネス

英米、原子力協力協定に署名へ トランプ氏訪英にあわ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 3
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人に共通する特徴とは?
  • 4
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    【動画あり】火星に古代生命が存在していた!? NAS…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中