ニュース速報

ビジネス

中国の個人投資家、MMF解約し株式に投資

2020年07月14日(火)18時41分

 中国の個人投資家がMMF(マネー・マーケット・ファンド)を解約して株式への投資を増やしている。写真は北京で1月撮影(2020年 ロイター/Jason Lee)

[上海 14日 ロイター] - 中国の個人投資家がMMF(マネー・マーケット・ファンド)を解約して株式への投資を増やしている。新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた国内経済が政府の支援策で急回復するとの期待が背景だ。

コンサルティング会社Zベン・アドバイザーズのリポートによると、第2・四半期は中国のMMFから1兆2300億ー2兆元(1750億ー2850億ドル)の資金が流出した。

「今回の(株高の)主役は、MMFを積極的に解約し、新規に設定された株式ファンドに投資している個人投資家」だという。

上海証券取引所に上場する最大のマネーマーケットETF(上場投資信託)である「華宝テンイETF」<511990.SS>も、受益権口数が今月13日時点で7億1400万口と、4月の9億1300万口から22%減少している。

MMFの運用会社は大量の解約に対応するため、短期証券の売却を迫られている可能性が高く、短期市場金利の上昇につながるとみられている。

中国銀河証券のアナリスト、Fu Yanping氏は、こうした資金シフトが長期にわたって続く可能性があると指摘。投資先の選択肢が少ないとの見方を示した。不動産は魅力に欠け、信託商品や銀行の理財商品も、デフォルト(債務不履行)の発生を受けて投資家が敬遠しているという。

一方、中国のA株市場は値上がりが続いている。上海総合指数<.SSEC>と優良株で構成するCSI300指数<.CSI300>は第2・四半期にともに13%上昇。

ハイテク株が多い深セン証券取引所の創業板(チャイネクスト)指数<.CNT>は、中国政府が新規株式公開(IPO)改革を進める中、第2・四半期に30%値上がりした。

大半のMMFは7日間の利回り(年率換算)が2%前後となっている。

個人投資家の株式投資熱が高まっていることは、株式ファンドの人気ぶりからもうかがえる。新規設定ファンドはわずか数時間で数十億元を集めており、中には応募超過で受け付けを中止するケースも出ている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

欧州各国とカナダの防衛費、25年に20%増=NAT

ワールド

イスラエル、革命防衛隊のタングシリ海軍司令官を殺害

ワールド

マレーシア首相、イラン・エジプト首脳らと会談 ホル

ワールド

ベネズエラのマドゥロ氏、NY地裁出廷 弁護士費用巡
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「日本産ミュージカルの夢」に賭ける理由【独占インタビュー】
  • 4
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 5
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 6
    トランプが誤算? イラン攻撃延期の舞台裏、湾岸諸国…
  • 7
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 8
    100年の時を経て「週40時間労働」が再び労働運動の争…
  • 9
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 10
    「予想よりも酷い...」ドラマ版『ハリー・ポッター』…
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 6
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 9
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 10
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中