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ベインキャピタル、ヴァージン・オーストラリア買収で合意

2020年06月26日(金)17時40分

米プライベートエクイティ投資会社のベインキャピタルは26日、経営破綻した豪航空会社ヴァージン・オーストラリア・ホールディングスの買収で管財人と合意したと発表した。3月撮影(2020年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 26日 ロイター] - 米プライベートエクイティ(PE)投資会社のベインキャピタルは26日、経営破綻した豪航空会社ヴァージン・オーストラリア・ホールディングスの買収で管財人と合意したと発表した。買収価格は公表していない。

ヴァージンを巡っては、ベインとサイラス・キャピタル・パートナーズの2社による買収案に加え、ヴァージンの社債権者もこれに対抗する債務再編案を提示していたが、サイラスは26日、買収提案を取り下げたと明らかにした。

管財人を務めるデロイトは、現時点で債権者への返済を推定することはできないとした上で、8月の債権者会議までに明らかにする考えを示した。

関係筋が匿名を条件にロイターに語ったところによると、債権者に返済する前に、サプライヤーや航空機リース会社との多くの契約を再交渉する必要がある。

買収案は、金額・人数ベースの両方で債権者の50%の承認が必要。

社債権者(6000の無担保債保有者で債権額は20億豪ドル)の広報担当者は、管財人がベインを選定したものの、社債権者の債務/株式スワップ案を真剣に検討するよう引き続き求めると述べた。

デロイトによると、ベインはプライベートエクイティのほか、自社のディストレスト・ファンドなどを活用し、ヴァージンに「大きな」資本を注入するという。

オーストラリアン紙が情報源を明示せずに伝えたところによると、ベインは前払い金として6億豪ドル、顧客が持つトラベルクレジットをカバーするために6億豪ドル、従業員の給付金をカバーするために4億5000万豪ドルを投じるという。

デロイトとベインはコメントを差し控えた。

ベインの豪州マネジングディレクター、マイク・マーフィー氏は発表文書で、ヴァージンの地域航空サービスを強化し、レジャー目的の顧客に十分な価値を提供するとともに引き続きビジネス顧客に対応していく計画だと述べた。

ヴァージンは4月、約70億豪ドル(48億2000万ドル)の負債を抱えて任意管理手続きに入り、経営破綻したが、豪国内の航空市場は同社と競合カンタス航空の2社で独占する状態となっており、魅力的な投資先とみられている。

デロイトによると、ベインの提案はポール・スカラー最高経営責任者(CEO)率いる現在の経営陣とその経営改善計画を支持するもので、数千人の雇用維持も約束している。

スカラー氏は「ベインの提案がヴァージン・オーストラリアやその従業員、顧客にとって最善の将来を提供すると信じている」と述べた。

ヴァージンは約9000人の従業員を雇用している。

ベインのマーフィー氏は26日、豪紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー(AFR)に対し、5000─6000人の雇用を維持し、米ボーイングの737型機60─70機を運航する計画だと述べた。また、ヴァージンは来年2月までに収支トントンになる可能性があると指摘した。

ベインはコメント要請に応じていない。

カンタス航空は前日、新型コロナウイルスの感染拡大で国際線の再開見通しが厳しいことを受け、全従業員の少なくとも20%に相当する6000人を削減すると発表した。

ヴァージンはカンタスと比べ、国際線の事業規模が小さく、国内市場へのエクスポージャーが大きい。

*内容を追加しました。

ロイター
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