ニュース速報

ビジネス

EU財務相、約5000億ユーロの新型コロナ対策で合意

2020年04月10日(金)08時22分

4月9日、ユーロ圏の財務相は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の経済的打撃を和らげるため、約5000億ユーロ規模の対応策で合意した。で合意した。ブリュッセルのEC本部前で撮影(2020年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 9日 ロイター] - ユーロ圏の財務相は9日、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の経済的打撃を和らげるため、約5000億ユーロ規模の対応策で合意した。

ユーロ圏財務相会合のセンテーノ議長(ポルトガル財務相)は会談後の会見で、政府向け、労働者向け、企業向けの3つのセーフティーネット(安全網)を設けることで合意したと述べ、1000億ユーロを雇用維持のために活用すると説明した。

また、欧州投資銀行(EIB)が2000億ユーロの融資で企業の資金繰りを支えるほか、救済基金である「欧州安定メカニズム(ESM)」を活用し、各国向けに2400億ユーロの信用枠を設定する。2週間以内にESMを稼働させる計画だと明らかにした。

ESMを巡っては、各国が信用枠を申請する際に、経済的条件を付けるべきだとオランダが主張していたが、ドイツやフランスなどがオランダの説得に回り、特に経済的条件は設けないことで合意した。

一方、新型コロナの打撃が深刻なイタリアなどが求めているユーロ共同債については、特に言及はなく、合意文書では「革新的な金融手段」を採用するかどうかをEU首脳らの判断に委ねるとしている。そのため、今後開催されるEU首脳会議で議論される見通し。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

イオン、3―8月期純利益は9.1%増 インフレ対応

ビジネス

高島屋、営業益予想を上方修正 Jフロントは免税売上

ビジネス

高島屋、営業益予想を上方修正 Jフロントは免税売上

ワールド

中国、レアアース磁石の輸出手続き9月から厳格化 4
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃をめぐる大論争に発展
  • 4
    車道を一人「さまよう男児」、発見した運転手の「勇…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 9
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 10
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中