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FOMCに注目、市場鎮静化策への期待高まる=今週の米株式市場

2020年03月15日(日)09時14分

 16日からの週の米株式市場では、18日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表が注目される見通しだ。利下げで新型コロナウイルス感染症が治るわけではないものの、投資家は連邦準備理事会(FRB)が株式市場鎮静化につながる一定の行動をとることができると期待している。ニューヨーク証券取引所で13日撮影(2020年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 16日からの週の米株式市場では、18日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表が注目される見通しだ。利下げで新型コロナウイルス感染症が治るわけではないものの、投資家は連邦準備理事会(FRB)が株式市場鎮静化につながる一定の行動をとることができると期待している。

CME FedWatchウェブサイトによると、緊急利下げからそれほど経っていないものの、FRBは16日からの週の定例のFOMCで政策金利をさらに75─100ベーシスポイント引き下げ、ほぼゼロにするとみられている。

また、FRBは十分な流動性や貸し出しを保証したり、金融危機時に採用した量的緩和の再開によって資産を購入したりする措置を公表する可能性がある。こうした措置は投資家に一定の安心感をもたらしそうだ。

ベアード(ミルウォーキー)の投資ストラテジスト、ウィリー・デルウィチェ氏は「FRBが適切に対応し、投資家と消費者を支援していると市場が感じれば、落ち着きを取り戻すことにつながるのではないか」と述べた。

エドワード・ジョーンズの投資ストラテジスト、ネラ・リチャードソン氏は、FRBが利下げしなければ市場は「まずい」反応を示すだろうとしつつ、「積極的な行動のリスクは短期的に貴重な手段を犠牲にするということだ。失業が拡大したり、デフレが始まったりすれば、この先さらに支援する手段が必要になるかもしれない」と指摘した。

一方、USバンク・ウェルス・マネジメントのエリック・フリードマン最高投資責任者(CIO)は「中銀の政策は重要であるものの、われわれは現段階では財政(政策)がはるかに重要だと考えている」と語った。

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