ニュース速報

ビジネス

円上昇・人民元下落、米大統領選まで関税維持との報道=NY市場

2020年01月15日(水)07時32分

 1月15日、ニューヨーク外為市場では円が上昇。一方、人民元は下落した。写真は円と人民元の紙幣、2016年1月撮影(2020年 ロイター/Jason Lee)

[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では円が上昇。一方、人民元は下落した。米国が今年の大統領選終了まで対中関税を維持する方針との報道を受け、15日に予定される米国と中国の「第1段階」通商合意署名への期待に押し上げられていたリスク選好度は低下した。

ブルームバーグはこの日、米政府が第1段階の合意署名から10カ月をかけ対中関税を見直し、撤廃する計画と報じた。

第1段階通商合意署名を控える中、米財務省は13日、為替報告書を公表し、中国の「為替操作国」認定を解除したと明らかにしていた。[nL4N29I46P]

終盤の取引で円は対ドルで上昇し、109.92円。一時は110.20円まで下げていた。

オフショア人民元は対ドルで下落し、6.89元。一時、昨年7月11日以来の高値となる6.87元を付けていた。

スイスフランは対ドルで0.966フランに上昇。米財務省は前日公表の為替報告書で、スイスを為替操作の監視リストに追加した。[nL4N29J3BO]

ユーロ/ドルは1.1130ドルに下落した。TDセキュリティーズの為替戦略北米主任のマーク・マコーミック氏は「年末のリバランスを巻き戻す動きが一部出ている。欧州はマクロ面で引き続き全般的に低調だ」と述べた。ユーロは年末のリバランス買いの追い風を受け、19年12月31日には5カ月ぶりの高値となる1.1239ドルを付けていた。

この日発表された米指標では、2019年12月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)が前月比0.2%上昇と、市場予想は0.3%上昇を下回る小幅な伸びにとどまった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.1%上昇と、前月から減速した。[nL4N29J3RB]

16日に発表される米小売売上高統計が注目される。

ドル/円 NY終値 109.97/110.00

始値 109.97

高値 110.11

安値 109.87

ユーロ/ドル NY終値 1.1127/1.1130

始値 1.1130

高値 1.1134

安値 1.1105

(表はリフィニティブデータに基づいています)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ローマ教皇レオ14世、初のクリスマス説教 ガザの惨

ワールド

中国、米が中印関係改善を妨害と非難

ワールド

中国、TikTok売却でバランスの取れた解決策望む

ビジネス

SOMPO、農業総合研究所にTOB 1株767円で
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 2
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 9
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 10
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 5
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中