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NY連銀総裁、金融業界の報酬体系を問題視 米Wファーゴ不正で

2017年03月22日(水)04時18分

 3月21日、ニューヨーク連銀のダドリー総裁(写真)は米金融大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)の口座不正開設問題について、金融業界に存在する、業績に基づく報酬体系が引き続き問題との見方を示した。2014年3月撮影(2017年 ロイター/Keith Bedford)

[ロンドン 21日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は21日、米金融大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)の口座不正開設問題について、金融業界に存在する、業績に基づく報酬体系が引き続き問題との見方を示し、銀行が企業内文化を刷新するまでの「道のりは長い」と述べた。

ダドリー氏はロンドンで行われた金融関係者向けスピーチの中で、Wファーゴの不正を受け「報酬体系が再び不祥事の軸になっているようだ」と語った。金融政策や経済には言及しなかった。

この問題をめぐっては昨年、同行の従業員数千人らが営業ノルマ達成のため顧客に無断で大量の口座を開設していたことが発覚。前最高経営責任者(CEO)のスタンプ氏が引責辞任に追い込まれた。

ダドリー総裁は、Wファーゴの問題が「不正の横行と関わりがあるようにおもえる」とした上で「インセンティブは行動を促し、行動は文化となる」と指摘。文化は向上する必要があり、幹部らは模範を示すべきとした。

ロイター
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