ニュース速報

黄色いベスト運動、反G7サミットに参加 警察が警戒 

2019年08月22日(木)16時27分

[アンダイエ(フランス)/イルン(スペイン) 22日 ロイター] - 7カ国(G7)首脳会議(サミット)に反対する抗議活動に、フランスの反政府運動「黄色いベスト」とスペインのバスク民族主義の団体が加わった。

抗議活動は、グローバル化に反対する団体や環境保護団体が展開。先進国の政策が貧富の格差拡大につながっていると訴えている。

G7サミットの開催地である仏ビアリッツ近郊のアンダイエとスペインのイルンでは50の非政府組織(NGO)が「反G7」サミットを開催。先進国の経済政策や環境政策に批判の声を上げている。

G7サミットに反対する「オルタナティブズG7」のセバスチアン・ベリュール氏は「G7サミットは、格差をメインテーマに掲げているが、先進国の政策自体が格差を生み出し、格差を広げる原因になっている」と批判。

黄色いベストは、燃料への環境税課税に反対する運動として始まり、昨年終盤から今年初めまでフランスで毎週抗議デモを実施。デモは暴動や略奪行為にも発展した。

ベリュール氏は反グローバル化の団体が黄色いベストと連携することに矛盾はないと発言。フランスの最も重要な社会運動である黄色いベストが参加しなければ、反G7サミットは失敗に終わっていただろうと述べた。

ベリュール氏は、スペインのバスク独立運動について、暴力行為を放棄しており、「反グローバル化という共通の世界観」を持っていると説明した。

反G7サミットは、アンダイエとイルンで24日に平和的なデモ行進を行う予定。

黄色いベストも同日、抗議活動が禁止されているビアリッツでデモを行うことを呼びかけおり、警察が警戒態勢を敷いている。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ソフトバンクG、オープンAIとの合弁発足 来年から

ビジネス

PayPayの米上場、政府閉鎖で審査止まる ソフト

ワールド

マクロスコープ:高市首相が教育・防衛国債に含み、専

ビジネス

日鉄、今期はUSスチール収益見込まず 下方修正で純
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    高市首相に注がれる冷たい視線...昔ながらのタカ派で…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中