ニュース速報

香港、デモ参加者乗った列車が襲撃され45人負傷 2人逮捕

2019年07月23日(火)02時17分

[香港 22日 ロイター] - 香港の野党・民主党によると、犯罪組織「三合会」のメンバーとみられる複数の男が21日、香港の元朗駅を襲撃し、列車に乗り込んで乗客に危害を加えた。

乗客には、21日に行われた大規模デモの参加者も乗っていたという。

男らは白いTシャツを着て棒で武装。民主党の林卓廷議員もこの攻撃で負傷した。

目撃者によると、男らはデモに参加していた黒いシャツを着た乗客を狙っていたとみられる。

病院関係者によると、この攻撃で45人が負傷。1人が重体という。同議員も顔を負傷して入院した。

香港の公共放送RTHKによると、同議員は警察の対応が遅かったと批判。警察が現場に到着したのは、通報後1時間以上経ってからで、到着後も乗客を守ろうとせず、三合会のメンバーが暴れるのを放置していたという。

民主党は現在、この事件を調査中。

警察は22日夜、元朗で発生した事件に関連して2人の男を逮捕したことを明らかにした。男の年齢はそれぞれ45歳と48歳としているが、これ以上の情報は明らかにしていない。

21日のデモでは、数千人が指定された道を外れて中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」に向けて行進。警官隊は催涙弾を使って強制排除に乗り出した。

警察当局は、対応が遅れたことについて、近くの警察署がデモの影響で閉鎖されており、別の地区から警官を派遣しなければならなかったと説明。「全力で犯罪者を取り締まる」と述べた。また、攻撃に関与した男らは三合会とは関係がないとの見方も示した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米中、通商分野で歩み寄り 301条調査と港湾使用料

ビジネス

テスラの10月中国販売台数、3年ぶり低水準 シャオ

ビジネス

米給与の伸び鈍化、労働への需要減による可能性 SF

ビジネス

英中銀、ステーブルコイン規制を緩和 短国への投資6
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 6
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中