Julia Symmes Cobb Nelson Bocanegra Luis Jaime Acosta
[ボゴタ 10日 ロイター] - 南米コロンビア西部で10日朝、マグニチュード(M)7.4の強い地震があり、これまでに少なくとも111人の死亡が確認された。複数の都市で建物が倒壊し、負傷者は多数に上っている。瓦礫(がれき)の下になお多くの人が閉じ込められている。
コロンビア当局によると、今世紀に同国で観測された最大規模の地震という。米地質調査所(USGS)によると、震源の深さは107キロ。
デラエスプリエジャ大統領は現地時間午後1時ごろ国民向け演説を行い、国家非常事態を宣言。その上で「政府はあらゆる能力を動員し、命を守り、被災者を支援し、必要な場所に援助を届ける」とし、「最優先事項はがれきの下に閉じ込められた人々の救出だ」と表明した。デラエスプリエジャ氏は7日に大統領に就任したばかり。新政権は発足早々、大規模災害への対応を迫られる事態になった。
大統領はその後、震源に近い太平洋岸チョコ県の県都キブドを訪問し、住居を失った人々への家賃補助を約束。続いて西部最大の都市カリに向かった。
9日には、太平洋岸のアフロ系文化を祝う1週間の祭典が始まったばかりで、数十万人の観光客がカリを訪れていた。カリ、アルメニア、マニサレスの当局は夜間外出禁止令を発令。カリのエデル市長は略奪の恐れから警察と軍を街頭に展開したと述べた。大統領はカリに1000人の治安部隊を追加投入すると約束した。
西部のコーヒー生産地帯にあるリサラルダ県の県都ペレイラは被害が特に大きく、ひび割れの入った建物の外壁が崩落する様子がソーシャルメディアに投稿された映像で確認された。近郊のマニサレスではゴシック様式の大聖堂の塔の1つが倒壊した。
コロンビア民間航空当局は、機体の構造的損傷を点検するため、ペレイラ、マニサレス、キブド、アルメニア、カルタゴ、ブエナベントゥラの各空港で運航を停止したと発表した。
米ノースウエスタン大学の地震学者スーザン・ファンデアリー氏は、今回の地震は震源が深いにもかかわらず、規模の大きさ、内陸で発生したこと、横ずれ断層型の動きだったことから、人口の多い谷間の被害が拡大した可能性があると指摘した。