ニュース速報

日経平均は小幅続伸、米半導体株高を好感 利益確定売りで伸び悩む

2019年04月04日(木)15時31分

[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅続伸した。前日の米国株市場の流れを引き継ぎ、朝方はハイテク関連銘柄に買いが先行。中国株の上昇や為替の落ち着きなども投資家心理の支えとなり、2日に付けた取引時間中の直近高値を上回った。だが、買い一巡後は半導体関連株などに短期投資家の利益確定売りが出た。後場は手掛かり難の中、上値の重さが意識され、先物も売りに押された。大引けにかけては前日終値前後でもみ合う展開だった。

米中通商協議の最終合意に対する期待が高まり、前日の米国株市場では、中国販売に依存度の高い半導体銘柄が上昇。フィラデルフィア半導体株指数<.SOX>は一時3%高となり、過去最高値を更新した。こうした流れを受け、東京市場でも東京エレクトロン<8035.T>、TDK<6762.T>などに買いが先行したが、勢いは続かなかった。

TOPIXは0.11%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆1147億円だった。東証33業種では、海運、輸送用機器、ゴム製品、繊維、電気機器などが値上がり率上位にランクイン。半面、鉱業、パルプ・紙、陸運、電気・ガス、医薬品、食料品など内需系が軟調だった。

市場では「短期売買が中心で上昇相場の持続性には疑問もあるが、トレンドフォローの相場に入っている米国株の上昇が続けば日本株も後押しされる。目先はフィラデルフィア半導体株指数に続き、S&P500種<.SPX>が最高値を更新できるかどうかが焦点になる」(東海東京証券・機関投資家営業部部長の静間康禎氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、ジャパンディスプレイ<6740.T>が続伸。関係者によると、JDIは中国・台湾の企業連合から資本の受け入れを含め600─800億円の金融支援を受ける方向で交渉を進めている。同社は3日、外部との提携交渉について「契約締結は来週前半をめどに進めている」と発表した。経営再建が進むとの期待が先行した。半面、平和堂<8276.T>は大幅安。4日に発表した2020年2月期の減益見通しを嫌気した。

東証1部の騰落数は、値上がり873銘柄に対し、値下がりが1158銘柄、変わらずが109銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21724.95 +11.74

寄り付き    21724.69

安値/高値   21662.9─21787.6

TOPIX<.TOPX>

終値       1620.05 -1.72

寄り付き     1621.15

安値/高値    1617.39─1626

東証出来高(万株) 122051

東証売買代金(億円) 21147.4

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン大統領、トランプ氏にクリスマスメッセージ=

ワールド

ローマ教皇レオ14世、初のクリスマス説教 ガザの惨

ワールド

中国、米が中印関係改善を妨害と非難

ワールド

中国、TikTok売却でバランスの取れた解決策望む
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 9
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 10
    【銘柄】「Switch 2」好調の任天堂にまさかの暗雲...…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 7
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 8
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 9
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 10
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 10
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中