<米中間選挙の争点でもあったインフレの加速。食料品や生活必需品にも拡大している>

アメリカのインフレは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて加速しており、現在は前年同月比8%台という高い水準で推移している。

当初はガソリン価格の高騰が社会問題だったが、その後は食料品、生活必需品など物価高は広い範囲に拡大。何もかもが高くなっているという感覚がある。

例えば食料品では、普通のレタスが1個3.5ドル、2個買うと7ドルでもう1000円を超えてしまう。

卵は12個入りが長い間1.5~2ドルで安定していたが、一気に4ドル、つまり約600円になった。

外食も同様で、ファストフード店でハンバーガーにドリンクを付けると、すぐに12~15ドルにもなる。円安のため日本の読者にはより高額に思えるだろうが、簡単なランチが2000円近いということだ。

不満を抱えながら、それでも消費者は購入する。実際のところ、コロナ禍でも痛手を受けなかったITや金融を中心に購買力はまだまだ強い。

例えば、野球のワールドシリーズはチケットが昨年の2倍に高騰し、フィラデルフィア・フィリーズの本拠地球場では一番安い席でも1枚1500ドル(約22万円)超で取引されていた。

インフレ退治のためには、FRBとしては利上げを続けるしかないようだ。

20221115issue_cover150.jpg
2022年11月15日号(11月8日発売)は「日本人が知らない アメリカの変貌」特集。中間選挙が示した「政治の衰退」。この数年の政治・社会・経済の変化を現地からの最新報告であぶり出す
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます
ニューズウィーク日本版 進化する世界の鉄道
2026年10月20日号(10月14日発売)は「進化する世界の鉄道」特集。

鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます