<パリ五輪の開会式のためにラルフ・ローレンがデザインしたアメリカ代表の公式ユニフォームは、愛国心丸出しでセンスなし>

筆者はアメリカの永住資格(グリーンカード)を持っているが、国籍はまだカナダ。だからカナダ人として言わせてもらう。今夏のパリ五輪のために用意されたアメリカ選手団の新ユニフォーム(デザインはラルフ・ローレン)、あれはもう醜悪でしかない。

開会式で着るのは紅白のストライプで縁取りしたネイビーのブレザーにライトウォッシュのデニムパンツを合わせたもの。閉会式のはもっとひどくて、金赤と白と青の糸でUSAの文字を縫い込んだモトジャケットにホワイトジーンズの組み合わせだ。おお、これぞ純血アメリカン。目を覆いたくなるくらいだ。

パリ五輪のユニフォームを発表するラルフ・ローレン

1972年にポロシャツを発表して以来、ラルフ・ローレンはアメリカらしさ(少なくとも金持ちの白人で、名門ケネディ家のお友達であるようなアメリカ人らしさ)を体現するブランドと見なされている。

カナダ人の私は、あれはアメリカ人専用のブランドだと信じていた。隣近所にラルフを着ている人はいなかったし、ラルフの広告を見る機会もほとんどなかった──アメリカに移り住むまでは。

だからまあ、ラルフ・ローレンが2008年以来一貫してアメリカ選手団の公式ユニを担当してきたのは当然なのだろう。そしてそれが、カナダ人の私にとってひどく醜悪に見えるのも。

アメリカ国内にも、ラルフの手がける公式ユニへの反発はある。今回だけではない。2014年のソチ冬季五輪選手団用にデザインしたカーディガンと帽子もひどかった。片方の胸には五輪のマーク、もう片方にはUSAの文字、両側には国旗、そして漫画チックな星、星、星。「赤+白+青+スター+ストライプ=アメリカ」ってわけね!

オリンピックが国威発揚の場なのは承知している。どこの選手団も国旗のモチーフを用いた服や民族衣装で勝負してくる。問題はやり方だ。たいていの国はもっとましな、もっと外国人に不快感を与えないユニを用意してくる。

服の形に国旗を裁断した代表チームのユニフォーム
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