<ロシアがウクライナで掌握した地域を失いつつあることを示す地図がSNS上に投稿され注目を集めている>

ロシアのウクライナ侵攻が長引いている理由として、複数の国の諜報機関は、ウクライナ側の抵抗を過小評価していたからだと指摘する。最新の戦況地図も。ロシア軍がこの数日間で、ウクライナで奪った複数の領土を失いつつあることを示している。

シンクタンク「オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)」の研究員ネイサン・ルーザーは5月10日、ツイッターの自身のページで複数の地図を共有した。ウクライナ国内の領土争奪状況の変化を示したものだ。

「プーチンの戦争」という書き出しで始まるコメントでルーザーはこう書く。「ウクライナ軍の部隊が東部ハルキウ(ハリコフ)近郊で、(ロシア軍が)放棄した5つの村に進軍。ロシア軍の部隊は東部の要衝イジュームに近いVelkya Komyhuvakhaの町を奪取した。ドネツ川を渡るロシア軍部隊に対する掃討作戦が続いている」

地図は、青で塗られた部分がウクライナの支配下にある地域を示し、赤で塗られた部分がロシア側の支配下にある地域を示している。これらの地図が正確かどうか、本誌として独自に確認はできていない。

ウクライナは複数地域で目立った進軍

今週はじめには、ロシア軍がハルキウから撤退しつつあることを示す別の地図がソーシャルメディアに投稿された。ウクライナ軍部隊がハルキウの北部と北西部で大規模な進軍を果たしていることを示す複数の地図(信ぴょう性は未確認)もある。

2月24日以降、ドローン画像と衛星画像を使って、ロシア軍の侵攻状況を示す地図を公表している@War_Mapperは10日、ウクライナ側がハルキウ近郊で2度にわたって攻勢に出たと報告。これによりハルキウ北部のSlobozhanske、Borshchova、Rus'ki TyshkyとCherkas'ki、さらには北西部のバイラク、ルビージュネ、Verkhnii、SaltivとZamilivkaの集落を奪還したとしている。

英国防省は10日にツイッターで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は9日の対ナチスドイツ戦勝記念日に戦果を発表することができなかった、と指摘した。

同省は投稿の中で、「ロシアがウクライナの抵抗を過小評価し、自国にとっての『最良のシナリオ』を基に軍事作戦の計画を立てていたことが、作戦の失敗につながった」と分析した。「ロシアの侵攻作戦は、限定的な抵抗にしか遭わず、ウクライナの人口密集地を迅速に包囲・迂回できる、という誤った想定に基づいて立てられた可能性がきわめて高い」

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