赤と青の対比は第1話にも出てきた。ゲーム参加者を募る謎の男が韓国の伝統的な遊びタッチチギ(メンコ)で賭けをしようとギフンを誘い、青と赤のメンコを見せて選ばせる。

赤といえば、韓国では赤い文字で人の名前を書くことはタブーだ。かつて死者の名前が赤字で書かれたため、誰かの名を赤字で書くのはその人の死を願うことだといわれている。だとすれば、ギフンの赤い髪が意味するものは......?

ギフンの生年月日は1974年10月31日。この日付も死を連想させる。10月31日はハロウィーンの日。古代ケルトの伝承では、あの世とこの世を隔てる扉が開いて死者の霊や魔女たちがどっと繰り出す日だ。

こうして振り返ると、ギフンの赤い髪は彼自身か、ほかの登場人物の死を暗示しているとも解釈できる。

この謎、そしてシーズン1に張られた伏線の数々がこれからどう解き明かされ、どう回収されるか。シーズン2の配信開始が待ち切れない。

(本誌11月16日号「『イカゲーム』解剖」特集では、家族愛から性差別批判、翻訳で消えた韓国っぽさ、主役ギフンを演じたイ・ジョンジェの魅力まで、総力特集で『イカゲーム』の魅力を掘り下げる)

最後のほうのシーンで理髪店を訪れた彼は、なぜか髪を赤く染めて店から出てくる。この髪の色は何を意味するのか。気になるところだ。
【関連記事】
ニューズウィーク日本版 進化する世界の鉄道
2026年10月20日号(10月14日発売)は「進化する世界の鉄道」特集。

鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます