サウジアラビア当局は12日、週末にイエメンの親イラン武装組織フーシ派の攻撃を受けた首都リヤドのキング・ハリド国際空港の運用停止措置を17日まで延長した。

サウジ民間航空当局は、空港閉鎖について、「空港施設の安全と運用準備態勢を確保するための手続きを完了させる」ためだと説明した。同空港の利用者数は、ジッダに次いで国内2番目に多い。

フーシ派は12日夜、弾道ミサイルで同空港を攻撃したと発表した。これに先立ち、サウジ側は、フーシ派がリヤドに向けて発射した弾道ミサイルを迎撃・破壊したと発表していた。

フーシ派は声明で、サウジ南西部ハミスムシャイトの空軍基地もドローン(無人機)で攻撃したと表明した。これについてサウジ側は現時点で確認していない。

12日に発出された航空情報(NOTAM)によると、キング・ハリド国際空港は10月17日2100GMT(日本時間18日午前6時)まで閉鎖される。

同空港は10日の攻撃以降、閉鎖されている。この攻撃では13人が死亡、300人超が負傷し、サウジ国内では過去10年以上で最も多くの死者を出した。11日の別の攻撃では1人が死亡し、十数人が負傷した。

一連の攻撃は、サウジ航空業界に混乱をもたらすとともに、航空燃料の高騰に直面している航空会社にさらなる打撃となっている。

航空機追跡サイト「フライトレーダー24」のデータによると、航空機は12日、リヤドを避けて飛行している。ただ、サウジ領空を通過し、西海岸の主要拠点であるジッダに着陸する便は見られた。

航空データ分析会社シリウムによると、サウジ国内の全空港での欠航率は46.4%に達した。

混乱を受けて欧州やアジアの航空各社は運航停止を余儀なくされている。欧州航空安全庁(EASA)は9日、ミサイルやドローンによる攻撃を理由に、サウジ領空に関する警告の対象範囲を拡大した。米連邦航空局(FAA)は11日、米国の航空会社に対し、サウジへの飛行や領空通過の際に警戒するよう勧告した。

ルフトハンザ・グループはリヤド便を10月16日まで全便欠航とし、エールフランスKLMはリヤド発着便の運航停止措置を今月末まで延長した。

アブダビのエティハド航空もサウジ便の欠航延長を決めた。

デルタ航空は、当初10月23日に予定していたアトランタ─リヤド線の就航を2027年3月まで延期すると発表した。

今回の攻撃は、今月リヤドで開催予定の大規模会合にも影を落とす。世界石油会議(WPC)の会合は、複数の石油大手トップが参加を取りやめた。

フーシ派との衝突激化により、より広範な経済的影響への懸念が強まっている。サウジの実質国内総生産(GDP)は、石油活動の低迷など複数の要因を反映し、2026年に3.6%縮小すると予測されている。

[ロイター]
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