[フランクフルト 6日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は6日、米国経済は度重なるショックにもかかわらず底堅い成長を維持し、労働市場も極めて安定していると述べた。一方で、インフレ率は高すぎるため、2%に戻す必要があるとの認識を示した。
インフレ率は世界的に急上昇している。主な原因は米国による対イラン戦争でエネルギー価格が上がったことだが、人工知能(AI)への投資急増で一部のIT関連製品やサービスのコストが上昇したことも影響している。
ウィリアムズ氏はフランクフルトで開かれた欧州中央銀行(ECB)の会議で「インフレ率は間違いなく高すぎる。高すぎる状態があまりに長く続いている」と指摘し、「インフレ率を適時かつ持続的に2%目標に戻すことが絶対に不可欠だ」と強調した。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)が最も重視すべきなのはインフレの方向性であり、足元のショックがより広範で持続的なインフレにつながらないようにすることだとも主張した。
「幸い、インフレ期待を見る限り、これまでのところそうした事態は起きておらず、インフレ期待はしっかりと抑制されている」と説明。「賃金の伸びは2%目標と整合的だと思う」と述べた。
FRBの次の政策対応には言及しなかったものの、前回の政策声明が、適切な政策スタンスを判断するためにさらに情報を集めるのが適切だと結論付けたことは正しかったとの見方を示した。
金融市場は、FRBが12月に利上げする確率を50%超と見込んでおり、2027年3月までの利上げは完全に織り込んでいる。