[香港 6日 ロイター] - 中国・香港株式市場は下落した。米ナスダック主導のハイテク株急落がアジア全体に波及し、人工知能(AI)ブームが勢いを失いつつあるとの懸念が強まった。ただ、中国本土市場では政府の相場支援策を背景に押し目買いが入り、下げ幅を縮小した。
中国の優良株で構成するCSI300指数は1.4%下落した。ただ、週間では1.7%上昇で、下落の連続記録は12週で終わった。
上海総合指数は1.1%下落。週間では1.4%上昇し、7週ぶりの上昇となった。
香港のハンセン指数は1.3%下落した。週間では5.1%上昇し、2025年3月以来の大幅高を記録した。ハンセンテック指数は1.8%下落したが、週間では8.6%上昇し、25年2月以来の大幅高となった。
上海証券取引所の新興ハイテク企業向け市場「科創板」50指数とCSI人工知能指数は一時5.2%下落した後、下げ幅を縮小した。
中国のAI関連ハードウエア株では、米国市場への依存度が高い銘柄が特に大きく下落した。データセンター向け光トランシーバーを製造し、売上高の大半を米国で稼ぐ中際旭創(ジョンジー・イノライト)は9.2%急落し、1年ぶりの安値を付けた。同業の新易盛(エオプトリンク・テクノロジー)は7.3%下落した。
中国政府が支援策を打ち出し、システミックリスクを防ぐ方針を改めて示したことを背景に、取引序盤のパニック売りの後には押し目買いが入り、下げ幅の縮小につながった。
フォースライト証券のシニアアナリスト、エイルサ・リャオ氏は「最近導入された一連の国内支援策は、一定の値幅の中で相場を下支えし、市場全体が下落するリスクの軽減に役立つはずだ」と述べた。
ただ、一部のアナリストは、こうした措置だけでは外部からの衝撃を十分に防げない可能性があると警告した。
ペッパーストーンのストラテジスト、ディリン・ウー氏は「これほど激しい売りが出ている状況では、中国が米株式市場からの波及を完全に免れるとは思わない」と述べた。
一方で「中国のAI供給網全体を一括りにして売買することには慎重であるべきだ」と指摘。華為技術(ファーウェイ)や寒武紀(カンブリコン)などのAI半導体企業の成長は、主に中国の技術的自立に向けた取り組みに支えられていると説明した。
「投資家がリスク削減を急ぐ局面では、優良企業でさえ売られる」と述べた。