橋の下を、茶色く濁った大量の水が激しく流れていく。川は大きく増水し、普段は水が届かない場所にまで濁流が押し寄せている。
アメリカ・コロラド州南西部のパゴサスプリングス周辺で、記録的な洪水が相次いで発生した。
この地域では10月23日に大規模な洪水が起きたばかりだったが、11月1日にも再び豪雨に見舞われた。わずか10日ほどの間に2度の洪水が発生し、住宅や道路、橋などに深刻な被害が出ている。
特に被害が大きかったのはサンフアン川流域だ。11月1日夜、パゴサスプリングスで観測された川の水位は16.81フィート(約5.12メートル)に達し、1911年の記録的な大洪水に次ぐ、過去2番目の水位を記録した。
地元当局によると、アーチュレタ郡では約1000戸の住宅が避難対象区域に含まれた。パゴサスプリングスの中心部にも避難命令が出され、住民らは安全な場所への退避を求められた。
濁流の勢いはすさまじく、11月2日には住宅が丸ごとサンフアン川に流され、橋に衝突して崩壊する様子も撮影された。
町の中心部では、川岸の浸食によって歴史博物館の建物が倒壊する危険性が生じ、付近の橋が一時通行止めになった。洪水によって下水道設備も被害を受け、一部では汚水がサンフアン川に流出する事態となった。
11月3日には大部分の避難命令が解除されたものの、一部地域では避難命令が継続。11月4日時点でも下水道の修復作業が続いており、町当局は住民に節水を呼びかけている。
度重なる豪雨で一変した街の風景。激しく渦を巻く濁流は、今回の洪水のすさまじさを物語っている。