Kentaro Okasaka

[東京 4日 ロイター] - 丸紅は4日、2027年3月期通期の連結純利益予想(国際会計基準)を従来の5800億円から前年比15.8%増の6300億円に上方修正すると発表した。過去最高を見込む。石油化学品取引とチリの銅事業の増益を織り込んだ。年間配当予想も従来の1株115円から125円に引き上げた。米中間選挙の自社事業への影響は「中立」とした。

純利益予想は、IBESがまとめたアナリスト11人の平均値6145億円を上回った。価格上昇による市況影響で、銅は前年比250億円、原料炭は140億円、アルミは110億円上振れる見通し。為替影響も利益を70億円押し上げる。

会見した大本晶之社長は、銅事業について、AI(人工知能)データセンターの展開に伴い、ケーブルや送電線、トランスフォーマーなどの需要が着実に高まっており、インドでの銅需要も伸びていると説明。新規鉱山の立ち上げは必ずしも簡単ではないとした上で「短期的には上下あると思うが、中長期的には底堅く推移していく」との見方を示した。

大本氏は、3日の米中間選挙の事業への影響を整理中だとした上で「一言で言うと中立だ」と説明。選挙結果や政策動向を注視する必要はあるとしながらも、今年度に関しては「選挙の結果で大きく政策的に変わってくるということは、あまり想定し難い」と述べた。

企業へのサイバー攻撃が相次いでいることについて「システムの脆弱性がある部分について今、改めて全社で見直しもしているが、しっかりと対応していきたい」とし、特に個人情報を扱うビジネスでは「より強くしっかりと管理していきたい」と話した。

併せて発表した中間期(26年4-9月)の連結純利益は前年同期比10.6%増の3380億円だった。

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