Elizabeth Howcroft AJ Vicens
[パリ/デトロイト 3日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換業大手のバイナンスは3日、先週発生した63億ドル相当の暗号資産流出について、ハッカーが偽の採用面接や求人広告に仕込んだマルウェアを利用して複数のソフトウエアエンジニアの端末に侵入し、資金を盗み出したとする初期の調査結果を公表した。
バイナンスは、史上最大級の金融窃盗事件になる可能性がある今回の攻撃の手口に関する初期報告を公表。その中で、ハッカーによる攻撃は6月に始まった多段階の作戦だったとし、複数のセキュリティー侵害が先週の大規模流出につながったとした。
具体的には、ハッカーは偽の採用面接やマルウェアを利用してバイナンスのソフトウエアエンジニア2人の端末に侵入し、その後3人目のエンジニアのコンピューターを悪用して資金を盗み出した。バイナンスが攻撃を検知してシステムの封鎖や出金停止措置を急ぐ中でも、最初の不正流出から約4時間にわたり暗号資産の流出が続いたという。
米連邦捜査局(FBI)は今回の事件について北朝鮮のハッカー集団が関与したとの見方を示しているが、北朝鮮は関与を否定。バイナンスは盗まれた顧客資産について全額補償する方針を示している。