[フランクフルト 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のブイチッチ副総裁は2日、現時点での金融安定にとっての主なリスクとして、人工知能(AI)関連株の高いバリュエーション、債券市場のストレス、「シャドーバンキング(影の銀行)」による潜在的な損失を挙げた。
ECBが半期に1度の金融安定報告書の発表を11月18日に控える中、AI投資の期待リターンが精査される中で市場は不安定化し、フランスなど債務を抱える国は圧力に直面している。
ブイチッチ氏はアイルランドで開催されたイベントで「金融安定報告書の策定中に、AI関連銘柄の調整局面が見られた」と指摘。多くの投資ファンドがAIに関連するポジションを保有していることに言及し、「明らかに、欧州を含め誰もがその影響を受けている」と述べた。
第2のリスクとしてブイチッチ氏は、特に債務を抱える国々における足元の国債利回りの急上昇を挙げた。ECBは債券市場を「注視する」としつつも、ECBの公式見解を踏まえ、介入に関する臆測を打ち消す形で、まず対応すべきは各国政府だとし、「問題が財政にあるのなら、第一に財政面での対応でなければならない」と述べた。
さらに、3つ目の主なリスクとして、投資ファンドやその他のシャドーバンク(非銀行系金融機関)における損失を挙げた。