[北京/ドバイ 2日 ロイター] - オマーンのハイサム国王は2日、中国の習近平国家主席と北京で会談した。習氏は、中東や湾岸地域が大国の覇権争いの戦場となるべきでないとし、中国は恒久的な平和を実現するためにアラブ諸国と協力する用意があると述べた。

ハイサム氏は1日から2日間に日程で北京を訪れている。オマーンの国家元首による訪中は、両国が1978年に国交を樹立して以来初めて。

中国外務省によると、習氏は会談で、世界は「100年に1度の深刻な変化」に直面していると指摘。

「中東湾岸地域が大国の対立や地政学的紛争の場となるべきではない。地域の平和と安定には、全ての関係勢力による共同での育みと保護が必要だ」と述べた。

中国は一貫して戦争の停止に尽力しており、「地域の安全保障上のジレンマを解決するための知恵と解決策」を提供したいとし、中国は湾岸協力会議(GCC)加盟国を含むアラブ諸国との意思疎通や協調を強化し、平和の回復と恒久的な安定・安全の実現に向けて共に取り組む意向があると述べた。

中国外務省は先週、対話の促進と緊張緩和に向け、近く中東に特使を派遣すると発表している。

オマーン国営メディアによると、ハイサム氏は習氏に対し、同地域に関する主要問題での中国の立場をオマーン政府として高く評価していると伝えた。

ハイサム氏は「発展と安定は密接に結びついている」とし、「国家の繁栄には、安全や平和、国家主権の尊重、国際法の順守によって形作られる環境、すなわち紛争が平和的手段によって解決される環境が必要だ」と述べた。

<経済関係強化>

中国はオマーンにとって最大の貿易相手国で、2025年11月に北京とマスカットを結ぶ直行便が就航して以来、観光やビジネスの結びつきが強まっている。

原油やエネルギー製品を中国に輸出しているオマーンは、再生可能エネルギーのサプライチェーン(供給網)やデジタル商取引のさらなる発展も目指している。

北京の空港で中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁の出迎えを受けたハイサム国王は、投資・金融機関の協力の重要性も強調した。

ハイサム氏は会談で、中国との2国間特恵貿易・投資協定の締結に前向きであると表明し、「こうした協定が貿易や投資の新たな道を切り開き、両国間の商業・投資交流を促進・強化することを確信している」と述べた。

習氏は、中国はオマーンとの関係を拡大・深化させることを、両国にとって『共通の戦略的選択』と捉えていると述べ、中国とオマーンの戦略的パートナーシップを一段と高い水準へ導く用意があると語った。

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