インターネットが普及して、旅先の宿も飛行機も自分で予約するのが当たり前になってから久しい。おかげで旅の自由度は増えたけれど、正直、出かける前に目が疲れる。いろんな予約サイトで空き状況や料金を比較して、口コミ情報に目を凝らし、嘘っぽい書き込みには目をつぶり……。

そんな煩雑な作業にうんざりしたダビデ・ベルトリーノは別の手段を試してみた。休暇を取ってイタリア国内を気ままに旅していたのだが、最後の2、3日は何の予定も入れていなかった。さて、どこで、どう過ごしたものか?

そこで彼は、いつものチャットGPTに「南のプーリア州が好きなんだけど、あそこでまだ私が行ってなくて、今の気分にぴったりな場所はないかな」と問いかけた。

既存の旅行系サイトは利用者の「今の気分」など理解してくれないが、AIは違う。

「いつもと同じチャットGPTのアカウントを使った」とダビデは言う。「当然、私の好みや旅行の履歴はよく知っている。だから、こんな感じがいいなって話もした。すると、自分でも驚くほどぴったりな答えが返ってきた」

ちなみにプーリア州は長靴形のイタリア半島のかかとの部分にあり、紺碧(こんぺき)のアドリア海に面していて、ユネスコ世界遺産の街アルベロベッロなど一度は行ってみたい場所がたくさんある。ただし、どこが「今の気分にぴったり」かを探り当てるのは難しい。

旅行業界も熱視線
【関連記事】