[ベンガルール 2日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめたインドの10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、前月から低下した。国内需要の軟化や雇用の減速が下押しした。一方、外需は好調で、生産者価格の上昇圧力が約4年ぶりの低い水準にとどまった。
・HSBCインド製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は54.7。9月の55.1から低下し、速報値の54.9を下回った。指数は50.0を上回ると景気拡大を示す。
・需要の主要指標である新規受注は、7カ月ぶりの高水準だった9月からわずかに縮小した。一方で輸出受注は過去6カ月で最大の伸びとなった。
・生産はやや減速。製造業各社は旺盛な需要を背景に、21年余りにわたる調査史上最速のペースで完成品の在庫を積み増した。
・原材料の購入ペースは5年4カ月連続の拡大局面で最も緩やかとなった。企業が販売拡大を見込んでいるのでなく、先行き不透明な需要への警戒からリスク回避姿勢を強めていることを示唆する。
・雇用は2カ月連続で増加したものの、資本財メーカーの人員削減を背景に9月から伸びが鈍化した。景況感の指数は、過去1年におおむね見られた水準の範囲内だったものの、小幅に低下し長期平均を下回った。
・HSBCのインド担当チーフエコノミスト、プランジュル・バンダリ氏は「製造業者は、不安定な世界情勢の中で品不足の潜在的リスクを緩和し、増産要請に対応するための予防的バッファーを構築するため、投入在庫の積み増しを過去8カ月で最も大幅に進めた」と指摘した。
・投入コストの上昇率は2月以来の低水準に後退した。販売価格の上昇率も約4年ぶりの低水準となり、価格転嫁力の制約を示唆した。