[31日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換業者バイナンスは31日、過去最大規模となる63億ドル(約9930億円)相​当のハッキング被害について、会社資金で新たなトークンを購入することにより、流出した資産の90%を補填したと発表した。

同社はX(旧ツイッター)への投稿で、残る10%は流動性の低いトークンであり、買い戻しに時間を要する可能性があると説明した。

米連邦捜査局(FBI)は1日、今回のバイナンスへの攻撃が、北朝鮮の国家支援組織「トレーダー・トレイター」によるものだと発表。声明で、同組織の構成員が流出資産をイーサリアムに交換する様子が確認されたとし、関連技術を用いた資産の「さらなる資金洗浄」が行われるとみていると述べた。

バイナンス共同最高経営責任者(CEO)のリチャード・テン氏は31日、「流出資産の90%はすでに補填した。残る10%についても補填する方針で、利用者に金銭的な負担は生じない」とXで表明。この前日には今回の侵害について、不正アクセスを受けたノートパソコンと、その活動の証拠を削除するように設計された悪性ソフトウエアを使った「複雑な攻撃」で、追跡や調査を困難にしたと説明していた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。