Christina Amann Rachel More

[ベルリン 30日 ロイター] - ロイターが30日に入手したメモによると、事業再編を進める独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、完全電気自動車(EV)「Golf(ゴルフ)」の開発を一時停止する。コスト削減が、本社にある工場で開発中の将来の主力モデルの一つに及んだ形だ。

ブランドの責任者であるトーマス・シェーファー氏は「決定は容易なものではなかった」とした上で、「現時点で開発に資金を充てる余裕がない」と説明した。

当初の発売目標から既に遅れているものの、ロイターが確認した別のメールによると、開発の一時停止による発売の遅れはないという。

VWは10万人の人員削減やドイツ内の最大4カ所の工場閉鎖を進めている。2026年7─9月期決算で営業損失は過去10年余りで最も大きかった。

メモによると、ニーダーザクセン州にある本社の工場は、コスト削減目標に対し3億ユーロ(3億3600万ドル)が不足。工場閉鎖の対象ではないものの、ドイツでの事業に対してコスト削減圧力が強まっている。

産業別労働組合IGメタルとの緊張が高まっており、年明けにスト入りの可能性がある。VW傘下のアウディによる40億ドル規模の米国での工場建設計画が、監査役会の承認前にトランプ米大統領参加の集会で発表されたことにも反発が起きていた。

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