Howard Schneider
[ワシントン 30日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は30日、インフレ率が高く経済が堅調な中、金融政策の方向性は「明確」だが、今後利上げを進めるペースは未確定との認識を示した。
バーキン総裁はシリウスXMの番組「ビジネス・ブリーフィング」で、FRBが再び利上げする必要があるかどうかを問われ、「インフレは高く、需要は堅調で、失業率は比較的低い。だから、方向性はかなり単純明快だと思う」と応じた。
その上で「問われるのは、ペースだ。われわれは段階的なアプローチを示唆した。カーブにそれほど遅れておらず、見極める時間を確保したい場合には、段階的な対応が理にかなう」と述べた。
現時点では、担当する大西洋岸中部・南東部地区の企業がコスト圧力の高まりと、そのコストを転嫁する意向の両方を報告しているとし、AI(人工知能)投資の活況が需要と幅広い品目の価格を押し上げていると指摘。ディーゼル燃料から半導体、熟練労働者の賃金に至るまで「多くのコスト圧力が米企業を襲っている。4─5年にわたるインフレ高進という状況の中で、(値上げの)主張はしやすくなっていると思う」と述べた。
その上で「こうしたインフレの実体験は、FRBが当然何らかの手を打たない限り、将来のインフレに影響を及ぼす」と語った。
FRBは今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)金利を据え置いたが、新たな政策声明で「より多くの情報の蓄積」が政策の道筋を判断する助けになるとした。多くのアナリストはこの新たな文言を、今後の利上げを示唆するシグナルと受け止めた。インフレは多くの政策当局者の予想より根強く、予想外の鈍化がない限り利上げに向かうとの見方だ。
次の一手は早ければ12月8─9日のFOMCで打たれる可能性があり、市場はFRBが追加の0.25%ポイント利上げを承認すると予想している。
バーキン総裁は2026年のFOMCで投票権を持たないが、2027年には投票権を得る。