[30日 ロイター] - フランス経済は第3・四半期に予想外のマイナス成長となった一方、10月のインフレ率は2023年終盤以来の水準に加速した。レスキュール経済・財務相は、前例のない国内外の複合的ショックが背景と説明した。

フランス国立統計経済研究所(INSEE)が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.1%減となり、ロイターがまとめたアナリスト予想の0.1%増に反して縮小した。ユーロ圏諸国と比較できるよう調整した10月の欧州連合(EU)基準の消費者物価指数(HICP)は前年比3.8%上昇し、予想の3.6%を上回った。

GDP速報値の発表後、フランスの国債利回りは再び急上昇した。10年債利回りは6ベーシスポイント(bp)上昇の4.944%、他のユーロ圏諸国の国債より軟調に推移した。

レスキュール氏は公共放送のインタビューで「26年のフランス経済は、前例のない国内外の複合的なショックによって停滞しているということだ」と述べた。

INSEEによると、エネルギー価格の高騰と宿泊・運輸サービスの値上がりがインフレ率を押し上げた。

GDPでは輸出の1.7%減が響いた。輸送用機器の輸出が第2・四半期の20.8%増から9.1%減に転じたことが影響、特に航空宇宙分野が主要なマイナス要因となった。

投資は第2・四半期の0.5%減に続き、第3・四半期も0.6%減少した。建設と輸送機器への投資が企業支出を圧迫した。

フランスは第3・四半期の終盤に相次ぐ抗議活動に見舞われた。9月にパリ郊外で学校環境の改善を求める小規模な学生デモとして始まり、政府の経済政策に反対する幅広い抗議活動へと急速に拡大した。

家計消費は前四半期の0.2%増に続き、0.4%増と拡大を維持した。INSEEは「特に電気自動車の購入により輸送用機器の消費が再び増加している」と述べた。

9月の個人消費支出は、工業製品と食品の消費減少により、予想以上に落ち込んだ。一方、エネルギー消費は小幅に増加した。

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