有害事象(副作用)は比較的多く報告されたものの、大半は「軽度または中等度」だった。主な症状は頭痛(約30%)、吐き気(約24%)、投与部位の痛み(約16%)で、有害事象を理由に試験を中止した参加者はいなかった。
ただし、すべての患者に効果があったわけではない。ガルシア・ロメウによると、高用量を投与された患者のうち、臨床的に意味のある反応がみられたのは4分の1から3分の1程度にとどまる。
また、5-MeO-DMTの長期的な影響については、まだ分かっていないことも多い。約2000人の成人を対象とした2026年9月の研究では、使用に伴う有害事象が頻繁に報告されている。
ガルシア・ロメウは、今回の結果について「将来的には5-MeO-DMTのような新薬が、治療抵抗性うつ病の新たな治療選択肢になる可能性を示している」としつつも、安全性と有効性の確立にはさらなる研究が必要だと強調する。
今回の試験参加者は白人に偏っており、他の人種にも同様の効果が当てはまるかの検証も今後の課題だ。さらに、投与時には心理的サポートも併用されていたため、改善が薬そのものによるものか、カウンセリング効果によるものかの見極めも求められている。
Reference
Feifel D, Seynaeve M, Cubała WJ, et al. (2026) Single Intranasal Administration of the Psychedelic Mebufotenin for Treatment-Resistant Depression: A Randomized Clinical Trial. JAMA. doi:10.1001/jama.2026.18380